created: 2003.03.16, modified: 2003.03.16
3月9日（日）昼12:00〜夜12:00まで、イラク攻撃は絶対反対だぞと思っている僕がJR藤沢駅北口サンパール広場で一休みしているので、是非同じ意見をお持ちの方は通りかかるなり一緒に一休みしていって下さい。
僕は一休みしながら歌ったり、小泉首相とブッシュ大統領あてに送付する署名を集めたりしますが、みなさん一休みしながらご協力下さい。
「人に向かって爆弾を落としていいわけがないだろ」
僕はそう思います。雨天中止（3/16に延期）。
僕の歌をよく聴きに来てくれるお客さんから、ある日こんなメールが届きました。
こんにちは、感動のおすそ分けです、「FOIL」奈良美智のイラストと写真だけの雑誌、No Warがテーマです、すごいっす、読んでみて下さい。
しばらくの間忘れていましたが、ふらっと書店に立ち寄った時、そのメールを思い出し、雑誌を手に取ってみました。そこには、アフガニスタンの人々の写真があり、人々の暮らしぶりや子供達、街並みなどその国の生活が生々と写し出されていました。それは戦争の傷跡を残しながらも強く生きる人々の姿と、僕らと何ら変わらない人間の姿でした。
きっとイラクでも人々は普通に暮らし、子供達はきっと無邪気に笑っているのだろう。そしてそこに爆弾が落とされようとしている。そんなことを考えたらいてもたってもいられなくなり、何とかしなくてはと思いました。僕は「SWAMPS」という芸名で活動しているシンガーソングライターです。自分や自分の思いを表現する手段として、しゃべるよりも体を使うよりも僕ができることは、何よりも歌うことです。
「そうだ！」イラク攻撃反対の主旨を掲げライブイベントをやろうと思い立ちました。
やるのであれば僕や仲間達の活動の拠点である藤沢がいい、そしてその中でも最も人通りが多い藤沢駅北口サンパール広場がいいと考えました。早速、知り合いを通してその場を管理している市役所の関係者に問い合わせてみた所、その場所を借りる際、警察の許可をもらえれば、主旨が主旨だけに市役所もOKを出すのではという返事をもらいました。
数日後、警察に直接許可を申請しに行ったらところ、「サンパール広場は市の管理の公共施設なので警察は関与してません。市役所の道路管理課で許可の申請をして下さい」と言われました。その足で今度は市役所の道路管理課に行ったところ、「音を出すイベント」は近隣の迷惑にもなるし、通行の妨げになるので許可を出すことはできないと言われました。「こういう主旨なので交渉の余地はありますか？」とねばった所、「上司に相談の上、後日連絡します」と言われ、一旦引き上げることにしました。
2〜3日たって僕のもとへ来た返事はやはり最初断られた理由と同じもので、結局サンパール広場の使用許可はおりませんでした。そんな僕の様子を見兼ねて別の課の職員の方がイラク攻撃反対の主旨を掲げている他の団体に僕の連絡先を教えてくれたり、いろいろアドバイスをくれたり、手助けしてくれましたが、サンパール広場の使用許可はあきらめてくれという結論に至りました。使用許可は出なかったものの、それぞれ関わった人が真剣に僕の相談に乗ってくれ、できる限りのことをして頂いたことに感謝しています。
ただ、僕や僕と同じようにイラク攻撃に対して疑問を感じているミュージシャン仲間はたくさんいます。人間の頭の上から爆弾が落とされようとしている。それは政治、宗教、歴史、いかなる事情においても決して許されるべきではありません。僕は今回のアメリカ合衆国のイラク攻撃に、人命尊重の立場から断固反対します。イベント、集会、個人活動一切やりませんが、僕はあることを決めました。
3月9日（日）昼12:00〜夜12:00までの12時間、藤沢駅北口サンパール広場において僕は「平和のために一休み」をしています。一休みしながら歌ったり、署名を集めたりしますが、あくまで「一休みしているだけ」です。
もし、イラク攻撃に対して僕と同じ意見を持ち、そして何かやらなければならないだろうと考える方々は何時でもかまいません、「通りかかって下さい」。僕がお友達として呼び止めます。そして一緒に一休みしようじゃありませんか。きっと3月9日（日）は絶好の一休み日和になるはずです。
2003.03.02, by はっと