はっとの野望

(旧称「はっと通信」。忘れた頃に更新されます。)

created: 2001.12.08, last modified: 2009.12.18


もくじ

過去記事

2005年:はっとの野望

  1. 2005.01.29 - 2005年はこう思う
  2. 2005.06.11 - 「藤沢フォークフェスティバル」最終回を終えて
  3. 2005.08.05 - ありがとうの結晶

2006年:はっとの野望

  1. 2006.06.11 - 愛国心
  2. 2006.09.23 - みんなで手をつないで
  3. 2006.10.05 - 祝!10周年!!

2007年:はっとの野望

  1. 2007.11.14 - バカロック復活

2007年:はっとの野望

  1. 2007.11.14 - バカロック復活

2009年:はっとの野望

  1. 2009.12.13 - さよなら3F

2005年:はっとの野望

2005.01.29 - 2005年はこう思う

最近TVで爆笑問題と筑紫さんの司会で「あなたはブッシュについていきますか?」みたいな番組がやっていたので興味があってみてみました。ラジオなんか聞いていても
「あなたは憲法改正に賛成ですか反対ですか?」
みたいな番組がやっていてやはり平和についてもっと真剣に日本人が考えなくてはいけない空気が広まっているんだなあと思いました。

これから書くことはあくまで自分が直感的に勝手に思うことなんで、ある意味片寄った物の見方になっているかもしれませんが。僕がこんなことを思いながら生きていて、歌を歌ったりしているということは、SWAMPSを通した僕の回りの人たちには知っておいてもらってもいいことかなあと思い、ここに書いてみようと思います。

人間は死んでしまったら終わりです。生まれ変わるとかにしても同じ人に生まれることは二度とないでしょう。そういった意味で命というのは人間にとって一番大切だと思います。思想とか権力とか地位とか名誉とか国家とか政治とか死んでしまったら何も意味のないことなんで、命より大切なんてことは僕はありえないと思います。

どんな理想をかかげて、未来の自由な社会を実現するためにとか言ってもそのために今ここにある命を犠牲にしていいわけはないです。そういった意味でたくさんの命を奪う戦争なんて不毛なことです。今この時戦うのをやめれば、どれだけのかけがえのない命が救われるのでしょうか?

憲法第9条というのはそんな戦争を放棄しようという平和憲法です。よく調べてないのでわかりませんがこんなことを唱っている憲法を持っている先進国など他にないのではないのでしょうか?当時第二次世界大戦によって無理矢理持たされた憲法という側面もあるにしても多くの犠牲を出したあの戦争を通して奇跡的に手に入れたような神様からのプレゼントくらい価値のある憲法だと僕は思います。

戦争はどうしたらなくなるんだろう?
とよくそんな質問がありますが、簡単なことで、
「やらなきゃいいんです。」
くだらん戯れ言をくり返すのではなくもっと自分の命も人の命も大切に考えていき、戦う勇気があるのであれば憎しみや怒り、欲などを愛に変えていく勇気が必要なんだと僕は思います。

もしそうは言ってもという人がいるなら一度自分で死んでみるといいと思います。その時に初めて「もっと大切すれば良かった」と気づくはずだと思います。

LOVE&PEACE BYはっと2005


2005.06.11 - 「藤沢フォークフェスティバル」最終回を終えて

去る6月5日、4年弱、回数で言うと46回続いた朝日町パラダイスでの「藤沢フォークフェスティバル」(以下3F)がたくさんの人々に惜しまれつつ終了致しました。この日の3Fはほんとに素晴らしい内容でメインのオムレット、磯裕子、10ミニはもちろん、20組以上来た飛び入りの演奏すべてがこのイベントへの感謝の気持ちがこもった愛のあるものでした。最初から最後までまるで一遍の映画を見ているような気分にさせられるほどドラマチックで感動的なひとときだったと思います。

このイベントに関する思い出はあげたらきりがないほどたくさんあって、一言では言えません。ただ確実に言えるのは、これほどたくさんのミュージシャンが参加したイベントは日本どころか世界中探しても、なかなかないのではないでしょうか。メイン飛び入り合わせて毎回約20組が参加したとしても、かけることの46で約千回近いステージが繰り広げられたことになるわけです。朝日町パラダイスのステージに登った時に感じる、あの何とも言えないオーラはそれだけあの場所でこれだけの数の魂がこもった演奏が行われた結果なのでしょう。

当初大矢修司と共にRMSの理念の下にイベントをやろうと言い出した時に僕の頭の中にあった理想的なイベントのモデルがありました。それは一人でアメリカに歌いに旅をした時にさんざんお世話になった「OPEN MIC」というシステムを組み込んだイベントでした。「OPEN MIC」とは要するに飛び入りのことなんですが、飛び入りというと日本での従来のイメージは、お祭りかなんかで酔っぱらったオヤジさんが「ワシにも歌わせえ」とか言いながら「炭坑節」かなんかを歌う感じだと思うんですが、アメリカの「OPEN MIC」は全然そうではなく、それぞれが日々きちんと作り上げて来た音楽をそこに来て披露するというものでした。何よりも驚いたのはそれがほんとうに当たり前のように日常的にできる環境がアメリカにはたくさんあるということでした。

3Fを立ち上げる以前の活動で日本にも素晴らしいミュージシャンがたくさんいることはわかっていたしストリートの活動も盛り上がっていた頃だったので「OPEN MIC」を日本で一般化すれば何か新しい音楽の道が開けるかもしれないと僕は考えていて、大矢修司とパラダイスの犬塚店長に相談して、「藤沢フォークフェスティバル」に飛び入りステージを導入しました。結局はこの飛び入りこそがこのイベントを長く続けることができた原動力となったのは間違いありません。

毎回飛び入りは1組1曲しか歌えないのにたくさんの飛び入り希望ミュージシャンが集まって来ます。その中には音楽を始めたばかりでラインの繋ぎかたもわからない新人からメインステージを何度も踏んでいるベテランまでいてそれがなぜかたった1曲のためにここにやって来るのです。しかもその演奏の面白いこと素晴らしいこと、一球入魂とはこういうことを言うんだろうなというくらい一人一人の演奏が輝いているのです。

僕がここで客観的に学んだことは「1曲でもっていけるやつは何曲やってももっていく、1曲でもっていけないやつは何曲やってももっていけない」ということでした。つまり、今自分で歌っているその瞬間に魂が入らないやつは人に伝わる演奏なんていつまでたってもできないってことなんでしょう。3Fはそれがさらけ出されてしまう場所でもありました。

イベントの性格上、お客さんも含めて本当の音楽好きしか集まって来ない場所なので、ひょっとすると現在の音楽業界の時流には乗りにくいのかもしれません、だけど、ここにくれば間違いなく楽しいし、ここにくり返し参加することで僕も含めて音楽的な成長を続けることができるし、お互いを認めあいながらたくさんの人たちと繋がっていくこともできるしまさに音楽的なイベントであったと僕は思うのです。

時間は前にしか進まないので僕等は今を精一杯生きることしかできません。「藤沢フォークフェスティバル」は良き思い出として心にしまい今それぞれがやるべきことを手を抜かずにやっていけばまた未来には3F以上の素晴らしいひとときが待っていると僕は思います。そしてみんなにまた会える日は必ずやって来るはずです。

それまでは
「サヨナラなんて言えないよ、バカヤロー!!」
        (BY マッチ)

すべてに感謝です。
ありがとう!!はっと。


2005.08.05 - ありがとうの結晶

いやあ、ここんとこホント忙しくて落ち着いて何かに取り組む時間が取れずにいたんですがぽっと時間が4ヶ月ぶりくらいに空いたので久々にコラムでも書いてみようかと思います。

やっぱミュージシャンたるもの夏は書き入れ時でいろんなイベントに参加するんですが今回は2005年7月25日(月)に開催された琢磨仁、啓子夫妻呼び掛けによる「海にありがとう」というセレモニーについて書いてみたいと思います。

「海にありがとう」は今年で3回目、毎年7月25日に行っているイベントではなくセレモニーです。まあいわゆる儀式ですな。儀式という言葉を聞くとちょっと引いてしまう人もいるかもしれませんが、このセレモニーは宗教などとは全く無関係でただ海の水を汲んで来て、その水に向けて歌を歌ったり、みんなで「ありがとう」という感謝の思いを込めて海に返すという、それだけのものです。今年から藤沢市や教育委員会の後援もして頂いているので怪しいセレモニーではないことは分かってもらえると思います。

そもそも何でこんなことをやり始めたのかと言うと、ある写真家が発行している「水からの伝言」という写真集がきっかけとなっています。どんな写真集かと言うと、様々な水を凍らせて、その結晶を撮影した写真がたくさん載っているそれだけの本なんですが、その内容を見ていると、ある衝撃的な事実を目の当たりにします。

試みとして、例えばコップに1杯水を汲みそのコップに「ありがとう」や「結婚」などポジティブな言葉を紙に書きコップに貼って、しばらく置きコップの中の水の結晶を撮影すると非常に美しい結晶が撮れるのに、同じところから採取した水に今度は「嫌い」とか「憎い」とかネガティブな言葉を貼って、それを撮影すると、なぜか結晶がガタガタになって写ってしまうのです。

科学的に実証されている話ではないけれど、もしかしたら人の思いというのは「水」に伝わるのではないか?環境汚染がひどくなっている海の水もゴミ拾いなどをすることも大切ですがそれと同時に「感謝」の気持ちを伝えれば少しづつ綺麗になっていくのではないか?という考えの下に始まったのが「海にありがとう」なのです。

例えば、本当にそのポジティブな思いが伝わり「水」が綺麗になるのであれば、僕達人間の体は80%水で出来てるので僕達自身の健康にも影響してくる話です。私事で恐縮ですが音楽をやってる人間が比較的外見的に老けないのは常にポジティブな思いを伝え受け入れているので体の水にそれが伝わり純化されているからのような気もします。

そういったわけで今年もそのセレモニーの実行委員件、出演者として参加して来たわけですが毎年いろいろ奇跡めいたことが起るんですが今年凄かったのは最後にそこに参加した人みんなで手を繋ぎ輪になって海から汲んだ水を囲み「ありがとう」の思いを水に伝える儀式をやるんですがその時、なんと曇っていた空を見上げると輪になってる円の真上だけなぜか青空でした。

不思議な話で偶然なのかもしれませんが僕はこの時なんとなく凄く自然なことだと感じてました。人に褒められたり、感謝されたりすれば自分だって嬉しいんだから自然だって生きてるわけだし感謝されてきっと嬉しいんだろうなあそういったことで、僕らの笑顔のように青空を見せてくれてるんだろうなあと思ったわけです。

人間と動物や自然は別として考えるのではなく常に同じ生命として尊重して互いに思いやれるようになることが、結局は人間自体の幸せ繋がっていくのではないでしょうか?

このコラムを読んで少しでも興味を持った人がいたら来年は是非このセレモニーに参加してみてはいかがでしょうか?毎年同じ7月25日に湘南の海岸でやってますんで。僕も毎年そこにいるんで素敵な一時を過ごしましょうぜ。


2006.06.11 - 愛国心

僕の携帯には最新の世間一般のニュースがトピックで定期的に送られて来るのですが、最近送られて来たトピックの中に「愛国心、学校の評価に導入」というのがありました。

なんじゃこれ?

まず「愛国心」の基準がよく分からないのと、何かに対しての愛というのは自然に湧き上がるもので強制されるものでもないし他人に評価される物事でもないことだと思うのだが。。。

そのうち「こいつは勉強はできるけど愛国心がないからうちの学校には入れられません。」とか、「うちの会社では働いてもらうわけにはいきません。」って話しになるんじゃないの?ニンジン嫌いな奴は駄目人間って決めつけるのと同じ次元のようなもんで、民主主義の原理に反してるだろ、そんなの。嫌いなものを嫌いと言って何が悪いのだ。

決して自分の国に愛着を持つことが悪いって言うわけじゃなく、勝手な想像だけど憲法改正などとのタイミング的に
愛国心=国のために死ねる人間を作る=軍人の育成
という図式が容易に想像されるんだよね。

例えば「愛国心」ではなく「世界平和心」とか「地球平和心」とか言う評価基準を作るのであれば大いに納得出来る話だけどね。この情報網が発達したグローバルな時代に「愛国心」って。。。北朝鮮じゃないんだからさ。

まあ将来、自分の子供や教え子達が銃弾や爆弾で血みどろで死んでいく姿を見たくない人やそんな想像力がある人たちは、こんなバカな評価導入にとっとと反対した方がいいと思います。

あと何か勘違いし始めてる大人達はさっさと考えを改めた方がいいです。どうしても戦いたいならまずは自分が先頭に立って戦場に行くといいでしょう。家族も連れていくといいでしょう。

いってらっしゃいませ。はっと。


2006.09.23 - みんなで手をつないで

3〜4年前から不定期で大和市にある障害者施設「泉の森作業所」ってとこでライブやってまして今日も久々に行って来たんですがここに行くと自分が見失いかけてた事を改めて気付かされたりします。

職員の方に、とあるビデオを見せて頂いたんですがその映像はたくさんの人が体育館か何かに集まって手話でSWAMPSの「みんなで手をつないで」を踊るという映像でした。

そこにいる人たちは障害者の方が多いんですが曲の後半になると吸い寄せられるようにステージの前の方に出ていき最後はみんなで本当に手をつないで踊りまくっている光景を見ていて感動で鳥肌が立ちました。

「みんなで手をつないで」はもともとその障害者施設で日々作業する障害者の方の作文を束でもらいそれにインスパイアされ作文をもらったその日に僕が書き上げた曲なんですが

その曲が自分がいない場所でもみんなを元気にさせている光景を見て何か音楽の力の凄さと、その重要性を改めて認識させられました。

せっかく音楽を創造し奏でることができる人間なんだからこれからもたくさんの人に喜んでもらえる曲を作っていかなきゃね。もっとがんばるよ。


2006.10.05 - 祝!10周年!!

おかげさまで今年でSWAMPS活動10周年なのでそれを記念して11月25日(土)に横浜サムズアップでバンドでワンマンライブを行います。10年間の活動の集大成となるライブにしたいので今までやらなかったことをやろうと考え「2時間ぶっ通しワンマンライブ」をやることにしました!!

たぶんSWAMPSのバンドライブの最長時間は1時間強くらいだと思います(2ステージ制は除く)ので倍の長さです。果たして2時間をお客さんを飽きさせることなく盛り上げられるのか?体力はもつのか?いろいろ不安な要素はありますが

今まで応援して頂いた皆さんや共に歩んで来た仲間達そして公私共に僕等を励まし支えてくれた家族や友人達に最大の感謝を込めて入念に準備をして命がけでこの日のライブにメンバー一同臨みたいと思います。なので今回はSWAMPSに係わるすべての人に足を運んで頂けたら嬉しいなあと思います。是非お待ちしておりますので皆さん予定を空けておいて下さい。よろしくお願い致します。

SWAMPSとして10年活動して来られたのは僕らだけの力ではなく間違いなく皆さんの支えや応援があったからこそです。一人一人にありがとうそしてすべてにありがとう!11月25日サムズアップでお待ちしております!!

よかったらみんなで乾杯しましょう!!お願いだから2時間ずっと盛り上がってね(笑)。

「SWAMPS活動10周年記念ワンマンライブ in 横浜サムズアップ」決定!!

2006年11月25日(土)
横浜サムズアップ(045-314-8705)
http://www.terra.dti.ne.jp/~stoves/index.html
18時半OPEN 19時半start
前売り¥1500+オーダー
当日 ¥1800+オーダー

2007.11.14 - バカロック復活

さあ、いよいよ2007年11月27日(火)の20時に横浜サムズアップにおいてあの伝説のイベント「バカロック」が二年ぶりに復活します。

タイトルはその名も「年忘れ大バカロック

「あまりの面白さに感動して涙が出た」とかプロの落語家さんにして「今年1番笑った」とか様々な意見からも分かるように音楽イベントでもお笑いイベントでも到達できない奇跡の瞬間がまたやって来ます。

出演者達がこのイベントのために半分ノイローゼになりながら作りこむネタはの数々がこの日に一挙に炸裂します。

是非この瞬間を見逃すことのないようにお願いします。

今回の出演は
  • 最近真面目に音楽に取り組みすぎて笑いの要素が減って来ているところにこのイベントを突きつけられて運命のいたずらに翻弄されている「りぶさん
  • 会社員のくせに平日のこのイベントの15時からのサウンドチェックにどうやって来るつもりなのか不思議な「よっC」と
  • 最近「シングライクトーキング」の佐藤竹善さんのNEWアルバムのプロデュースまでしているのにこんなイベントに付き合わされてしまう悲しき天才「ヤス」によるユニット「Y's II men
  • そして本屋で500円で売ってる歌本のコード譜を付ける仕事の隙を狙って、その歌本にちゃっかり自分の曲を自分の写真付きで掲載してしまった元「THEつじどー」の頭脳あっきーさん率いる「宇宙人
  • トリは10月に第二子が生まれ幸せいっぱいの「はっと」率いる「SWAMPS

この最強の4組で横浜西口相鉄ムービル3F「横浜サムズアップ」を湧かせます!

たぶん入りきれないくらいお客さんが来る予定ですがどんなにお客さんが来ても無理やり詰め込むので大丈夫です。

ただ貧乏な方は前売りの方が安いから是非お店に予約してくださいね。


2009.12.13 - さよなら3F

2001年4月から9年間に渡り続けて来た音楽イベント「3F」(藤沢フォークフェスティバル)が来年2010年3月21日(日)をもって終了することが決定致しました。藤沢の「朝日町パラダイス」で産声をあげその後町田の「町田WEST VOX」に場所を移して開催されて来たこのイベントは終了日の2010年3月21日に開催100回を迎えます。

日本に最初にOPEN MIC(飛び入り)を持ち込み恐らく1000以上のアーティストが関わったお化けイベントでしたが主催の僕(はっと)と大矢修司で話しあった結果、いろいろ悩んだ末開催100回をもって終了する決断を下しました。

特に何かしらのトラブルがあったわけではなく大矢と二人前向きな気持で今回の終了を決めました。

長きにわたり「3F」に関わった方々本当にありがとうございました!!

やめる理由は一概には言えませんが言うならば「やめる時が来た」という感じかなあと思います。

今年は日本では政権交代があり、音楽の世界でも大物が次々に亡くなってしまった年なのですが僕が感じるのは「次に進め」というメッセージを時代そのものが投げかけて来ている気がするのです。それは僕だけに対してではなく世の中の人々すべてに対して。

何年か前までは「このままでいいや」という選択肢もあったのかもしれませんが人類にとって生物にとってもはや「このままでいいや」という選択肢がなくなってしまったのが今の世の中だと思います。

要するに「次に進む以外この世界は保てない」と思うのです。

大げさな話になってしまったかもしれませんが僕の湘南という街での音楽活動や音楽環境作りの原点であり「核」であるこの「3F」というイベントを辞めることこそが僕が次に進むことでありこのイベントに関わった人々そしてこのイベントをきっかけとして生まれた様々なイベントやネットワークが次に進むことであると僕は判断しました。

「3F」自体が意味をなくしたということでは決してなく「3F」があったからこそ次に進めるということなのです。

「3F」から始まった出来事は現在行政をも巻き込み街自体の音楽や文化に対する考え方にまで影響を及ぼし音楽を通したあたたかい街づくりや社会貢献というエリアまで拡大しています。

僕自身はそのポジティブな流れを確固たるものにすべく「3F」で使っていたエネルギーを今後そちらに注いでいけたらと考えています。

大矢修司とともに「3F」を始めるときに掲げた理念に「RMS」というものがあります。

「RMS」とはREAL MUSIC SOCIETYの略称。湘南のストリートから生まれた新しい音楽活動理念。音楽を演奏する人や聞く人が気軽に集まって来られる、そんな環境が身近にあればもっと楽しいはず。ミュージシャンやお客さんや場所を提供してくれるお店の間の垣根を取っ払らい音楽というものを通して共存共栄していける社会を作ろうよという考え方。RMSは団体名ではなく、あくまで考え方の名称です。組織的活動ではなくRMSという共通の考え方に賛同する仲間と協力し合って、それぞれ自由な形で活動の輪を広げていきたいと考えています

この理念は湘南という地域ではほぼ達成されたと考えています。もちろんこれは「3F」の力だけでなく琢磨仁、啓子夫妻やテミヤン氏など諸先輩アーティストの皆様の支えや「アコースティックキャンプ」の端山龍麿氏や「ラララ会」の眞中ヤス(ハイミングキッチン)氏、エコービーツのケンゴ氏やサウサリートのジョージ氏などなどの同時期に同じようなことを考えて行動を起こした人々の尽力があったからでそのおかげで湘南では現在、当たり前のように日常的にお店や広場などで生の演奏が楽しめるようになったのです。大御所からアマチュアまで信じられないくらい多くの優秀なミュージシャンがこの小さな地域で活動しています。

湘南という街はそういった意味では凄く良い街になって来た気がするのですがそれと反比例して世の中はどんどん悲惨な方向へ向かっていくという流れがあります。

「まだ何かが足りない」僕はそう思うのです。

その足りない何かを埋めていく作業を僕はこれからしていきたいし同志の大矢修司をはじめとして「3F」で関わって来た仲間たちにも音楽というものの力を借りつつそれぞれのスタンスでその役目を担ってもらえたらと願っています。

音楽で世界を変えるなんてことは言うつもりはありませんが音楽をもっと多くの人々に楽しんでもらいハッピーな空間を広げていくことはまだまだできると思うのです。

そしてそれが明るい世の中に繋がっていけば僕は本望です。

いろんな思い出が走馬灯のように駆け巡りますが「3F」残すところあと3回。是非この歴史的なイベントに最後に会いに来てくださいね。

お待ちしております。

今後の開催予定

2010年1月10日(日)19時〜

町田WEST VOX/¥1000(オーダー別)
メインアクト:はっと(SWAMPS)、大矢修司

  • 飛び入り歓迎!
2010年2月7日(日)19時〜

町田WEST VOX/¥1000(オーダー別)
メインアクト:10ミニ、りぶさん

  • 飛び入り歓迎!
2010年3月21日(日)

町田WEST VOX
全員飛び入り企画

  • 詳細後日発表!

主なOPEN MIC(飛び入り)開催企画

(1)「アコースティックステーション」

毎週平日水曜日18時〜
町田WEST VOX
参加費¥500(ドリンク代)

(2)「はっとのOPEN MIC IN藤沢」

毎月最終水曜日19時〜
ロングトーンカフェ藤沢
参加費¥1000(1ドリンク付き)

(3)「はっとのOPEN MIC IN鴨宮」

毎月第一水曜日20時〜
ジーズキャフェ鴨宮
参加費¥1000(1ドリンク付き)


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