Rjの登高漫歩
山歩記 - 茅ヶ岳(2004.12.25)

last modified: 2005.01.02


概略

経路(標高) 地形図
深田公園入口駐車場(940m)〜女岩(1300m)〜茅ヶ岳(1704m)〜深田公園入口駐車場(940m) Couloir 45l AXS GTX 茅ヶ岳 (南西)

†出発/通過/帰着点の標高はおおよそです。

ニセ八ヶ岳

yatsu and niseyatsu
八ヶ岳(左)とニセ八ヶ岳(右)

山梨県にある茅ヶ岳に行ってきました。ヒャクメーザン教の教祖、深田久弥氏(1903-1971)が登山中に脳出血で亡くなった山として有名ですが、甲州街道側から見た山容が八ヶ岳と似ている(紛らわしい)ことでも有名な山です。深田氏自身は別に怪しい宗教を興したつもりなど無かったことでしょうけれど、ヒャクメーザン教の信者の方にとってこの山は「ヒャクメーザンじゃないのに一度は登るべき山」として数えられていることが多いようです。因みに山梨百名山。

茅ヶ岳の北側には金ヶ岳という山があり、そっちの方が高くて主峰のはずなんですが多くの人は(そして今回軟弱なことに私も)深田久弥公園近くの登山口から登って茅ヶ岳までしか行かないでおしまいにしてしまうようです。金ヶ岳に登るには、恐らく東側の観音峠から(黒富士往復と併せて)登った方が楽しいでしょう。ぎざぎざ稜線歩き。

出発は深田久弥公園近くの駐車場。地元車二台、登山者のものと思われる車が私のも含めて四台でした。思ったより空いていたのは、雪も無い年末という時期のお陰でしょうか。(ただ、登頂後に上で休んでいると三十名を超えるような中高年集団がやってきて大変なことになりましたけど。)

好天の下、初めは車も通れる幅広い道を行きます。沢沿いの道です。と言っても、その「沢」には水は全くありませんでした。枯れ沢・・・むしろ、ただの溝。たらたら歩いて一時間強、「女岩」というでかい岩の下に出ます。水がちょろちょろ染み出ていて、飲めます。

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下の方の広い道
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女岩
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稜線に出る所

そこから女岩を巻くように急登が始まります。四十分程で稜線に出ると、向こう側に瑞牆山から金峰山、国師ヶ岳/北奥千丈岳方面が見え、左後ろには富士山もちらちら見えてきました。間もなく深田久弥終焉の地を示す何かがあり、更にぐいぐい登れば十五分程で山頂です。山頂はやや広く、周囲は樹林に囲まれていますがごろごろしている岩に乗ると360度に近い展望が得られます。すぐ近くの金ヶ岳の左に八ヶ岳、その左に北アルプス南部、更に左には南アルプス(鳳凰三山がでかい)、もっと左に富士山、大菩薩連嶺、そして奥秩父。結構な展望です。

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山頂から富士山
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金峰山方面
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八ヶ岳(本物)
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南アルプス北部
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北アルプス南部
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金ヶ岳

しばし展望を楽しみ、おひるごはん。初め山頂には私の他に二人しか人がいなかったのですが、先ほど触れたように中高年の大集団が来て騒がしくなりました。ガイド役の人が一人いたので、よくあるお気軽ツアー登山なんでしょう。登山口までの「足」を自分で確保することが難しい人達にはいいのかもしれません。でも、ちょっと可哀想。

下りは、山頂から始まる尾根道を行きました。手持ちの昭文社の地図には描かれていない道です。しかし、導標もあり踏み跡は濃く、途中は防火帯になっていました。何故地図に描かれていないのかは謎。上の方に二三箇所、「尾根を辿る」という概念を理解していない人だけで下った場合に西側の谷へ間違えて降りてしまいそうな場所があった&ちょっとしたザレ場があってやや滑りやすかったくらいで、一般的な登山道の基準で言えば迷いやすいとか危険だという雰囲気ではありませんでした。

途中、山鳥みたいなのが道を横切りました。気付いて音を立てぬようにしていたら、道脇の林の中をしばらくがさがさ歩いてどっか行っちゃいました。順調に下り、林道を横切り、更に少し下ると元の登山道へ出ました。極めて平穏な、尾根道らしい尾根道でした。登りもそうですが、植林帯が少ないのでいい雰囲気です。新緑や紅葉の頃などもいいでしょう。個人的には、登りは沢道、下りは尾根道の方がよいかと思います。万歩計は往復で14124歩でした。

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尾根道の上の方
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防火帯
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茅ヶ岳を振り返る

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