Rjの登高漫歩
たのしい富士登山 - 誰と?

last modified: 2007.06.10


富士 - もくじ

  1. はじめに
  2. 登山適期
  3. 各登山道の特徴
  4. 単独?グループ?
  5. 必要な装備(道具)
  6. 歩き方のコツ
  7. お鉢巡り・山麓散策
  8. 富士登山関連リンク

単独?グループ?

大した問題ではないと思われるかもしれませんが、実は結構な問題です。独りで行く?家族と?或いは、たまたま「一緒に行こう。」と話がまとまった仲間がいるとして、何か気を付けることはあるんでしょうか。ここでは、その辺について好きなことを書き散らしてみます。何かの参考になるかどうか甚だしく疑問ですが、お気楽に読み流していただければ幸いです。

  1. 単独の場合
  2. 二人の場合
  3. 数人の場合
  4. もっと大勢の場合

単独の場合

長所

基本的には自分のペースで動けること。歩く速度や休むタイミングを自分の好きに出来るだけでなく、敗退する(登頂を諦める)場合も同行者に迷惑を掛けることがありません。家から登山口までの往復も気楽ですし、行く日取りだって直前に変更するのも自由です。

また、計画を全て自分で立てないといけないので、必然的に「自分の責任で山に登るんだ」という自覚が生まれます。これは、富士山に限らず山に登る際には重要なことです。

短所

夏の富士山は、マイナーな山と違って単独で行っても「周囲に人がいない」という状況が殆ど無いし、装備も大したものは必要ではないので、デメリットはあまりありません。強いて言えば、何か問題が起きた時にも全て自分で対処しなければいけないということ。(学校の遠足等を除いて)初めての本格的な山登りが富士山だという人には向きません。

もう一つ無理して挙げるとすると、「自分の写った記念写真」を気軽に撮れないこと。まあ、そこらにいる人に頼めばいいんでしょうけど。

総評

事前に他の山へ独りで登って慣れておけば、特に問題無いと思われます。但し、色々な事態に冷静に対処しなければいけないので、中学生以下の方にはお奨めしません。どうしても独りで行きたい場合、保護者の方とよく相談してから決めて下さい。


二人の場合

長所

気の合う友人や恋人、配偶者と、或いは親子等で行く場合、単独行の次に「余計な気を遣わなくて済む」のでよろしいかと思われます。疲れてきた時に励まし合ったり出来ますし、何か問題が起きた時には独りよりも心強いでしょう。

登り方や状況にもよりますが、「富士山に登る」というのはなかなか感動的なことです。その体験を共有できるというのは、なかなか感動的なことじゃないでしょうか。

短所

登り方や状況にもよりますが、「富士山に登る」というのはなかなか厳しいことです。体も心も疲れてしまって、それまで気付かなかった相手の「粗」が見えてくることもあるかもしれません。その意味では、結婚前の恋人同士で行くのは或る種の博打・・・いや、むしろこういった場を経ておくことが結婚という博打のリスクを減らす為に重要だったり?

総評

独りで行くのは寂しい、という人にはお奨めです。但し、相手に頼るのは禁物。登るのは自分なんだということを忘れないようにして下さい。


数人の場合

長所

気の合う仲間と行くなら、わいわい楽しくやれます。長い道のりでも退屈しません。また、例えば誰かが忘れ物をしても、それが登頂を果たす上での致命的な問題となる確率が減ります。忘れ物なんてしないに越したことは無いのですが。

リーダーを決めて、歩くのが遅い人を先頭にすれば、全体が登頂に成功する確率が上がるでしょう。体力的な問題が原因で敗退する人の多くは、元気に飛ばしすぎていわゆる「高山病(酷い頭痛や吐き気、極端な息切れ等)」の症状が出てしまうのです。

子供さんのいる家族の場合、子供だけでは無理でも親と一緒に行くことで登頂出来るということも多いでしょう。子供時代のそういった体験は、育ってからでは得られない貴重なものだと思います。ただ、小さい子は難しいです。いきなり富士山へ行くのではなく、低めの(軽い)山で様子を見てからの方がいいと思われます。

短所

あまり気の合わない人が含まれている場合、「なんだあいつは。勝手だな。」といったような不信・不和が生じてしまう場合があるようです。また、ばらばらに行動してしまって、一緒に行くことのメリットを捨てているグループも時折見かけます。

誰かが敗退する(登頂を諦める)ことになった場合どう対処するか等は事前にきちんと決めて全員の合意を得ておくべきですが、そういった話し合いを済ませておくには手間暇が掛かります。

山登りの経験が無い集団の場合、特に若いグループに多いと思われますが、勢いで無茶をしてしまうということがあります。厳しい自然相手には、勢いだけでは乗り切れない問題もあるということをお忘れなく。

総評

事前の計画段階を含めてみんなが積極的・協力的であれば、そして気の利いた山登り経験者が仲間にいるのであればなお、楽しく心強い山行となるでしょう。しかし、そうでない場合は潜在的に余計な問題を抱え込むことになるかもしれません。たまたまそういった問題が顕在化しないこともありましょうが・・・

山登り経験者がいなくてもきちんとやればうまくいく可能性は十分あると思われます。しかし、みんなが自覚を持たないと、全員が「よくわからないけど、何となく連れて行かれる人」になってしまいかねません。受け身ではなく、登りに行くのは自分なんだという意識を持って臨みましょう。


もっと大勢の場合

長所

例えば誰かが骨折した場合等、仲間内で担ぎ降ろす際の一人当たりの負担が減ります。

短所

数人で行く場合のそれを拡大したような感じです。また、あまりにも大きなグループは他の登山者に迷惑です。数人単位の小グループに分割して行動して下さい。

総評

メリットは小さくデメリットが大きいように見えるので、あまりお奨めしません。

付記:ツアー登山について

私は参加したことが無いので、詳細は分かりません。見ている限り、あまり楽しいものではないように思われます。

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