大した問題ではないと思われるかもしれませんが、実は結構な問題です。独りで行く?家族と?或いは、たまたま「一緒に行こう。」と話がまとまった仲間がいるとして、何か気を付けることはあるんでしょうか。ここでは、その辺について好きなことを書き散らしてみます。何かの参考になるかどうか甚だしく疑問ですが、お気楽に読み流していただければ幸いです。
- 長所
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気の合う仲間と行くなら、わいわい楽しくやれます。長い道のりでも退屈しません。また、例えば誰かが忘れ物をしても、それが登頂を果たす上での致命的な問題となる確率が減ります。忘れ物なんてしないに越したことは無いのですが。
リーダーを決めて、歩くのが遅い人を先頭にすれば、全体が登頂に成功する確率が上がるでしょう。体力的な問題が原因で敗退する人の多くは、元気に飛ばしすぎていわゆる「高山病(酷い頭痛や吐き気、極端な息切れ等)」の症状が出てしまうのです。
子供さんのいる家族の場合、子供だけでは無理でも親と一緒に行くことで登頂出来るということも多いでしょう。子供時代のそういった体験は、育ってからでは得られない貴重なものだと思います。ただ、小さい子は難しいです。いきなり富士山へ行くのではなく、低めの(軽い)山で様子を見てからの方がいいと思われます。
- 短所
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あまり気の合わない人が含まれている場合、「なんだあいつは。勝手だな。」といったような不信・不和が生じてしまう場合があるようです。また、ばらばらに行動してしまって、一緒に行くことのメリットを捨てているグループも時折見かけます。
誰かが敗退する(登頂を諦める)ことになった場合どう対処するか等は事前にきちんと決めて全員の合意を得ておくべきですが、そういった話し合いを済ませておくには手間暇が掛かります。
山登りの経験が無い集団の場合、特に若いグループに多いと思われますが、勢いで無茶をしてしまうということがあります。厳しい自然相手には、勢いだけでは乗り切れない問題もあるということをお忘れなく。
- 総評
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事前の計画段階を含めてみんなが積極的・協力的であれば、そして気の利いた山登り経験者が仲間にいるのであればなお、楽しく心強い山行となるでしょう。しかし、そうでない場合は潜在的に余計な問題を抱え込むことになるかもしれません。たまたまそういった問題が顕在化しないこともありましょうが・・・
山登り経験者がいなくてもきちんとやればうまくいく可能性は十分あると思われます。しかし、みんなが自覚を持たないと、全員が「よくわからないけど、何となく連れて行かれる人」になってしまいかねません。受け身ではなく、登りに行くのは自分なんだという意識を持って臨みましょう。