Rjの登高漫歩
たのしい富士登山 - ルート紹介

last modified: 2007.06.10


富士 - もくじ

  1. はじめに
  2. 登山適期
  3. 各登山道の特徴
  4. 単独?グループ?
  5. 必要な装備(道具)
  6. 歩き方のコツ
  7. お鉢巡り・山麓散策
  8. 富士登山関連リンク

各登山道の特徴

  1. 概要
  2. 吉田口・河口湖口
  3. 富士宮口
  4. 須走口
  5. 御殿場口
  6. おすすめは?

概要

富士山へ登るには、四つの主要な登山道があります。ここでは、車やバスで行ける終点(「五合目」とか「新五合目」と呼ばれる所)を登山口として話を進めます。(もっと下から登りたいという方は、「お鉢巡り・山麓散策」にて少し触れていますのでご覧下さい。)

ルート名→ 吉田口
河口湖口
富士宮口 須走口 御殿場口
登山口の標高 2300m 2380m 1970m 1440m
山頂までの標高差 1500m 1400m 1800m 2300m
剣ケ峰の近さ × ×
途中での御来光
登りの楽ちん度 ×
下りの楽ちん度 × △(○)
山小屋の数 過多 少なめ 多め 希薄
登山者の数 多い(五割) 多い(三割) 少なめ 希薄
駐車場の状況 混む 混む まあまあ 空いている
マイカー規制† あり あり あり なし
ひとこと評 大衆的 最短最速 変化に富む これぞ富士?
†マイカー規制の実施例
  • ふじあざみライン(須走口):平成19年8月17日の金曜日から19日の日曜日まで
  • 富士スバルライン(河口湖口):平成19年 8月11日(土)0:00から 8月20日(月)24:00まで
  • 富士山スカイライン(富士宮口):平成19年7月14日の土曜日から16日の月曜日までと平成19年8月11日の土曜日から20日の月曜日までの計13日間
    • 西臼塚駐車場、水ヶ塚駐車場から新五合目までのシャトルバスの運行時間は、登りが6:00から22:00までの間30分間隔、下りが7:00から23:00までの間30分間隔だそうです。

まず全体を把握する為に、Mapion富士山周辺の地図をご覧下さい。

1/75000の大きな図1/21000の大きな図等も見られます。【リンクを右クリック(ウインドウズの場合)やcontrol+クリック(マックの場合)すると出現するメニューから、地図を別のウインドウに開いて見ることも出来ます。】

既に昭文社の山と高原地図シリーズ「富士山」等を持っている方は、もちろんそういったガイドマップでも構いません。むしろそちらの方が分かりやすくていいです。

大雑把に言って、

です。各ルートについては別頁で少し詳しく述べてあります。上のリンク先を参照して下さい。


おすすめは?

どのルートが最も「お奨め」かというのは難しい問題です。どういった条件かによって、最適なルートも変わるからです。しかし、色々な状況を想定した上で、総合的にはあまりお奨め出来ないルートが一つあります。概要の表と各ルートの概説をご覧いただいた方には自明かと思われますが、それは吉田口・河口湖口です。理由は、

  • 人(特に、大集団)が多く、自分のペースで歩きにくい。
  • 途中に山小屋が多すぎ、山頂までの進み具合を把握しにくい。
  • それでも登山者数に比して山小屋の収容能力が十分でない。
  • 本当の富士山頂(剣ケ峰)が遠い。(これは須走口も同じですが・・・)
  • 下山路が固くて単調で長く、心身への負担も大きい。
  • 登山口までの道路が有料で、その通行料金が高い。
  • にも拘わらず、駐車場の収容能力が十分でない。

富士山に登った後、「疲れたけど、楽しかった。」と感じる人と、「疲れただけで、二度と登りたくない。」と思う人がいます。後者の大半は、盛期に吉田口・河口湖口から登った人です。その割合は、全登山者に占める吉田口・河口湖口からの登山者の割合を恐らく有意に超えています。特に、山頂でご来光を見ようと思った人に多いようです。

ということで、次は適当な条件を付けて私なりのお奨めを示してみます。出発点に戻るルートを想定しています。

スケジュールによって

日帰りの場合
  1. 富士宮口
  2. 須走口

あまり時間が掛かると大変なので、登りが短く剣ケ峰にも近い富士宮口がお奨め。下りは御殿場口〜宝永山を経由するルートなら脚への負担も減ってよいでしょう。須走口は少々登りが長くなり剣ケ峰も遠いのですが、人は少なめだし路も変化に富みつつ全般に歩きやすく、富士宮口が混雑する時期には一番お奨めです。

一泊する場合
  1. 須走口
  2. 御殿場口

私は日帰り以外したことがないので、先達の情報から憶測しています。須走口は本八合目以降吉田口・河口湖口と共通になるので、泊まるならその手前がいいと思われます。御殿場口は出発点の標高が低いので大変ですが、いわゆる「高山病」のリスクは小さくなります。上に着いてから剣ケ峰が近く、下りも一番楽しいのでじっくり堪能したい方にはよいでしょう。但し、山小屋の営業期間には注意。

経験・体力によって

富士山以外の山にはたくさん登っている場合
  1. 須走口
  2. 御殿場口

「どこでも好きなところからどうぞ」と言いたかったのですが、やはり盛期の吉田口・河口湖口はその人の多さゆえお奨めしかねます。富士宮口もそれに準じますが、混雑期(お盆休みや週末)を外せるのであればその限りではありません。

山登りなんてあまり縁がない場合
  1. 富士宮口
  2. 須走口

下りも含めて歩きの負担が小さい順です。但し、富士宮口をそのまま下ると順位は逆転。富士宮口の下山はかなりの脚力を要求します。宝永火口経由で下ればらくちん。

番外編:九月は?

  1. 吉田口・河口湖口
  2. 須走口

山登り経験者同行の上で、という条件付きでの吟味。九月は盛期と較べて人が少なく、営業している山小屋も極端に減っているので、中旬まで営業している山小屋のある吉田口・河口湖口が浮上します。が、下りの辛さが減るわけではないのでご注意を。あまり山小屋に頼る必要が無いのなら、もっと楽な須走口がよいでしょう。(大陽館のみ例年十月中旬まで営業しています。)

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